日々を綴る

      2005.6.水無月より

楽園


楽園から帰って来た家族に、南の島のお土産を貰う。
今、一番飛んで行きたいところ。
今だけじゃなく、いつでもか。
主人と私の会話には、この楽園の話しが良く出てくる。
馬鹿げているかも知れないけれど、話しをするだけでも、ワクワクするのだ。
そんな私たちの傍らで浮かない顔をする人がひとり。
「ちゃーくん、ハワイいや。お家がいい。エーンエーンする。」だって。
JALの惨事のトラウマか。
はたまた、遠出への拒否反応か。
けれど、安心して良いよ。
そう中々行けない楽園なのだから。

そんなぼんは、今、お家がブームなのだ。
どこへ行くにも、お家が良いとだだをこねて、嫌がる。
出先でも、直ぐお家を思い出して、泣いたりするものだから、大変だ。
春からの幼稚園を察してか、いつでも「ママも一緒?」と確認をしてくる。
何とも切ないけれど、これも次のステップへと踏み出す成長の過程なのかな。
今は、出来る限り、不安な気持ちが大きくならないよう、
本人にちゃんと一日の流れを説明しようと心がけている。
大人は、こうなるだろうと予測出来ても、子供にとっては、どうなるんだろう?
と不安になることも、あるだろうし。
面倒だなと思うけれど、そこは、大事な事だと自分に言い聞かせて。

くらし | - | - | 

春を想う


枝を覆うモノは、何もない。
寒々とした木々を眺め、
花咲く頃を想う。

ふわりふわりと雪が舞う。
雪は、散りゆく花びらに見えた。
ふわりふわりと花びらが舞う。
思いを浮かべるだけで、心に春がやって来た。
散文 | - | - | 

ぼん、3歳になる


1月3日。
ぼんは、3歳になった。
このおめでたい頃に、おめでとうをお祝いするのだから、
もうそれは、それは、お祭騒ぎのような一日だ。
今年は、ぼんがこよなく愛する、カーズのマックイーンを近所のケーキ屋さんでお願いした。


この3年間が、あっと言う間だったかと言えば、嘘になる。
かと言って、長かったかと言えば、それも違う。
色んな事を経験して、色んな思いを巡らせた濃厚で濃密な時間だった事は、確かなことだ。
ぼんに泣いて、ぼんに笑った3年間だった。

自然の摂理に背くような、親の浅はかな思いは、
こっぱみじんに打ち砕かれてしまう事をぼんとの暮らしで教わった。
どうしてなんだろう?
なぜなんだろう?
そんな理由や訳を見つけよう、見出そうとする事も、余り意味のない事だとも教わった。
答えが欲しいのは、私であって、ぼんではない。
全ては、彼が持って産まれた気質をそのまま受け止める事が、
彼の安心感、満足感に繋がると言う事。
誰だって、そのままの自分を理解して、受け止めて貰えるって、幸せだもんね。
後は、何も要らないなって思えるくらい、嬉しいもんね。
知っているようで、気付いているようで、中々出来なかったこと。
その大事なことを忘れてしまわぬよう、ぼんの誕生日にこの3年間を思い返した。

ぼん、お誕生日おめでとう。
ぼんの全てにありがとう。

小さくて大きなひと | - | - | 

クリスマスデート


月ちゃん家族とクリスマスにデート。
何日も前から「月ちゃんと森の公園で遊ぶ。」と楽しみにしていたぼん。
普段からシャイだから、久しぶりの再会に照れちゃうかな?と思いきや、
もう意気揚々と公園の到るところを紹介しようとしている。
張り切り過ぎて、坂道で大転倒したりと、もう、慌てすぎ、慌てすぎ。
でも、本当に楽しみにしていたみたいで、良い表情をして走り回っている姿に、
私まで嬉しい気持ちになる。
公園の後は、我が家に来て貰ったのだけれど、
そこでも、2人は、なんとも絶妙な距離感で遊んでいる。
お互いに好きな距離感を知っているかのよう。
物腰も似ているから、きっと好きな距離感も似ているのかも知れない。
2人のリズムは、ほわわんと言う音色が、似合っている。
なんともほっとする光景なのだ。
母達もゆっくり話しが出来て、本当に素敵なクリスマスを過ごす事ができた。
くらし | - | - | 

クリスマス会


ぼんは、クリスマス会と聞くと、
「ちゃーくん、イヤ。お家が良い。」と、嫌がるようになってしまった。
と言うのも、このひと月、何かとクリスマス会と名の付く行事が続いて、
そこに参加する度、個性豊かなサンタクロースが登場すると、
彼は、いつも泣いて私にしがみついていたのだ。
クリスマスの夜に、お家に来ると言うフレーズも、益々彼に恐怖心を与えている様子。
「ちゃーくん。タンタさんイヤ。お家来るのイヤ。」と、
サンタさんの話しをするだけで泣いている。
困ったものだ。
何とか「サンタさんは、ちゃーくんがねんねしている間にやって来るから、
パパとママが変わりにお話しておくね。」と言って、納得して貰った。

そんな彼が、唯一心を許した実家でのクリスマス会。
大好きなくんくんとはぁちゃんも来て、じいじサンタの登場に大喜び。
大きなケーキを目の前にして、ローソクを吹き消す係りに任命され、
嬉しそうに吹き消していた。
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今を生きる


時々、無性に奈良へ行きたくなる。
その時々は、かなり間隔の空いた、時々なのだ。
そして、この日もそうだった。
ドライブがてら、秋篠の森へ向かう。
どんな展示をしているのか、常設なのか、
今、どうなっているのかすら知らず、立ち寄ってみた。
ぼんと主人は、車の中で待っていると言っている。
外は、寒いし、お店の中は、ぼんが手に取って見るには、高価な物、
壊れ易い物が多すぎるからだ。
少しだけ後ろめたい気持ちで、ひとり扉を開ける。
作品を見ているようで、見ていない。
心がわくわくしているようで、わくわくしない。
待たせている気持ちの方が大きくて、
心に何かを生み出す余裕なんて持てなかった。
これが本音。
でも、なんだかそれは、残念でなくて、
当たり前と言うか、そんなものだろうと思ったのだ。
だから、ぼんと主人が待つ車へ向かう時、少しほっとした気持ちになっていた。
私は、今を生きている。
毎日、ぶーぶー文句を言っていても、やっぱり今を楽しんでいる。
大袈裟だけど、そんな風に思えた出来事だった。
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冬至


これが、本当の夕日。
思っていたより、力強くて、
思っていたより、寂しくなかった。
人は、知らず知らずのうちに、感じた思いを記憶に変えてしまう。

急に思い立って、母から少し前に貰った小さな柚子をお風呂に浮かべた。
ぼんは、ボールボールと言って、柚子を天井に放り投げては、きゃっきゃとはしゃいでいる。
何度注意しても、止めようとしない。
宙を舞った柚子が、どぼーんと、湯船に着水してゆく。
その音に、益々はしゃぐ彼。
もう、放っておく事にした。

ぼんが眠りに着いてから、夜のニュースを観ていたら、
今日は、冬至なんだと初めて気付く。
何も知らずに、柚子風呂に入っていた。
何だか少し、この偶然が嬉しい。


くらし | - | - | 

カレーランチ


子供達が公園でひと遊びした後、
この日は、みんなでお昼を食べに行く事にした。
家の近くにあるカレー屋さん。
本格的なカレー屋さんで、子供には、合わないかと敬遠していたら、
お子さまセットのカレーが辛くないと聞いて、行ってみる事に。
ぼんは、カレーよりライスに夢中。
焼き立て熱々のナンを勧めてみても、「ちゃーくん、イヤ。」と全く口にしないし。
中々、手ごわい彼の食生活。

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森の公園


森の公園は、すっかり冬の気配。
かさかさと落ち葉を蹴散らし歩いていたぼんも、
時折吹く冷たい北風に、身を縮まらせている。
子供は、風の子と言うけれど、やっぱり寒いものは、寒いのだ。
それでも、友達と集まれば、そんな寒さは、吹き飛んでしまう。
どんぐりを集めたい人、そのどんぐりを捨てたい人。
その横で、落ち葉ばかり拾う人。
それぞれのしたい事、やりたい事が交差して、時々喧嘩に発展してしまう。
でも、会いたいんだね。
でも、遊びたいんだね。
それぞれに遊んでいるように見えて、みんな一緒に遊んでいるんだね。
ぼんは、寝る前に必ず私に聞いてくる。
「まーくん、ねんね?」「こーちゃん、ねんね?」「しんちゃん、ねんね?」
みんなの事が気になるんだね。
やっぱりいつでも一緒が良いんだね。
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フェッタン


何とも久しぶりにフェッタンへ向かう。
梅田に行った帰り、主人が近くを通るからと言って、
立ち寄ってくれた。
私の趣味には、全くと言って良いほど、関心のない彼が、そんな事を言うなんて、
それは、きっと彼のおいしいのアンテナが、大好きな味を忘れられずにいるからだと思う。
そう勿論、この日も、バナナココナッツタルトとカヌレを買って帰った。
私は、新作のタルトも。

あま〜い香りは、あの小さな一室だった頃と変わりない。
奥から「久しぶり〜」とやって来る、由香ちゃんの笑顔も変わらない。
子供を産んでから、日中電車に乗って、遠出をする事は、殆んど無くなった。
だからなをの事、この変わらないが嬉しく感じる。


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fait en bonbons | - | - | 
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