日々を綴る

      2005.6.水無月より

入園式

何処へ行くのかも
何が行われるのかも
全く分からないまま、ぼんは、講堂に座っていた。
私の手をぎゅっと握って。
ゴソゴソとはしていたものの、式の間は、おっちょげたりして、
楽しそうにしていた。
自分の担任の先生が紹介されると、少し身を乗り出したりして。
やっぱり気になるものなんだね。
寝不足の私の方が、早く終わらないかと時計を気にして、
落ち着きがなかったように思う。

ぼん、入園おめでとう。
ママの知らない、ぼんの世界が、これから始まるんだね。

小さくて大きなひと | - | - | 

眠れぬ夜

ぼんの寝顔を眺めていたら、色んな思いが頭を過って、眠れなくなってしまった。
思い出を回想していたとか、感傷的になっていた訳ではない。
単に、どうなるんだろう?と言う漠然とした不安で、眠れなかったのだ。
それは、入園式の前日の話。
入園式でさえ不安だったのだ。
癇癪を起して、どうにもこうにも行かなくなったらどうしよう。とか、
ぐずってぐずって、制服を着なかったら、何を着せれば良いのだろう。とか。
どうでも良いような、良くないような。
もうそれは、心配事探しに近い夜だった。




くらし | - | - | 

IN THE PARK


出会いは、とても寒い冬の日だった。
いつものように森の公園で、私とぼんは、遊んでいた。
落ち葉をカサカサと蹴散らして、森の奥へと進んで行くと、
そこには、青い瞳をした小さな男の子と背が高く綺麗なその子のお母さんが佇んでいた。
それはまるで、ドラマのワンシーンのように美しい光景で、
何気ない森が、突然、特別な森へと変わって行った瞬間だった。
そして、私とぼんの日常も、その日を境に変化した。
ぼんは、マーくんを一番の友達だと感じるようになり、
私は、KTを育児の理解者だと思うようになった。
なぜなら、私たちは、来る日も来る日もこの森で遊び、この森で語り合ったからだ。

そんな日々が、もう直ぐ変わろうとしている。
成長がのんびりのぼんと成長の早いマー君は、何かが出来るようになる喜びも似ていれば、
何かにつまずいて悩むタイミングも似ていた。
けれど、ぼんとマー君は、学年が違うのだ。
ぼんは、後数日で幼稚園に入園する。
毎日、緑色のバスに乗って、園へと向かう。
調度その頃、KTとマー君は、またあの森へと向かうのだろう。
何だか少し心が切なくなる。
また会えると分かっていても、いつかと明日では、全く違うのだ。
KTのお誕生日に、私は、フォトブックをプレゼントした。
私たちの出会いから、この桜の頃までの思い出を一冊にして。
タイトルは、こう。
「IN THE PARK」

くらし | - | - | 

ハッピーバースデイto KT!


今日は、KTのお誕生日。
いつも集まる森の仲間で、お祝いをしようと言う事になって、
私たちの大好きなインドカレー屋さんに予約を入れる。
BDランチまでは、森の公園でひと遊び。
自転車でツーリングしたり、砂場で各々遊んだり、
勿論、泣いたり謝ったり、喧嘩も多々、いやいやもう頻繁に勃発。
止めるのも面倒になってくるし、だからと言って止めないと
砂煙が上がるような殴り合いの喧嘩に発展するしで、
男の子が、5人も集まれば、それは、物凄い騒ぎなのである。
でも、それでもやっぱり楽しいのだ。
子供たちは、喧嘩の後、何事もなかったように、またみんなで集まって遊び始める。
ひとりひとりの性格があって、喧嘩の仕方も違えば、仲直りの仕方まで違う。
ぼんの仲間は、みんな個性豊かなのだ。

そうこうしているうちに、ランチの時間がやって来て、
5家族みんなで大移動。
いつも心優しいお店の方のお蔭で、子供たちも楽しそうに食事をしている。
今日の主人公。
みんなでKTにカードやプレゼントを渡して、お祝いを。
嬉しそうなKTの笑顔に私たちも幸せな気持ちになる。
心からおめでとう。

ここでも、思う存分はしゃいだ子供たちなのに、
お店を出たら、また公園に行きたいと言い出した。
5人共、口を揃えて言うものだから、母達も仕方なく、また森の公園へ戻ることに。
それから、肌寒くなる頃まで遊び倒して、やっと家に帰ると、
もう既に、5時半を過ぎていた。
今朝、出かけたのは、確か10時過ぎ。
森の公園とカレー屋さんだけで、7時間も遊んでいたと言うのだ。
凄いなー。
我が息子、我が森の仲間ながら驚くばかり。
そりゃ、自転車に乗っていたら、突然「ママ〜眠たいよ〜。お家帰る。」
て、泣き崩れながら帰っていくお友達もいた訳だ。
みな何故、限界まで遊ぶ?
みな何故、帰りにぐずるまで遊ぶ?
母達は、いつもこの疑問を胸に抱きながら、
結局は、子供たちのリズムで毎日が過ぎて行ってしまうのだ。

くらし | - | - | 

ダダダ


気が重い。
早く済ませてしまえば良いのに、夏休みの宿題と同じ。
ギリギリになって、もうこれは、間に合わない。
気持ちが焦ってから、やっと動き出す。
ぼんが生まれる前は、あんなに裁縫ごっこが好きだったのに、
一時でも止めてしまうと、一針が進まないものなんだな。
それでも、縫い始めると、無心になって、ダダダとするから、
どんどん楽しくなってきた。
勿論、興味津々の探究心旺盛。
またの名をいらんことしーのぼんの横で、ミシンをダダダとかけようものなら、
それは、それは、危険極まりない行為。
休みの日に、主人がぼんを連れて、家を空けてくれる事になった。
何とかお出かけ制限時間中に、園指定のサブバッグを仕上げる事が出来た。
後は、ネームを付けて、ぼんが扱いやすい様に、小さな工夫をするだけ。
出来上がったバッグをぼんに見せたら、「これ、ちゃーくんの?」と言って、
嬉しそうにバッグを提げて、部屋の中を走り回っていた。
くらし | - | - | 

787


お久しぶりのにゃにゃ。
それも、787、そしてポケモンジェットにも会えた。
ラッキー。
それを喜ぶ辺りが、もう既にぼんと同じ飛行機好きになっている証かな。
こんなに楽しい場所へ来ても、最初の30分程は、なぜかごねて歩こうともしないぼん。
これ、いつものこと。
ママ抱っこ。パパ抱っこ。
え〜、着いたばかりだよ。
ちゃーくん、疲れたの!
ごんた坊やとの押し問答は続く。
暫くして、気が紛れると、自分から走り出して、
他の子供たちと一緒に滑り台を滑ったりするのだけれど。
気分が乗るまでが、中々なのだ。
スロースターターな彼。
気長に、見守るしかない。
くらし | - | - | 

朝のお楽しみ


大好きなしまさんのマフィンにうっとりする。
あ〜、このまま食べ終わりたくない。
願わくば、食べ続けていたい。
しっとりしてるのに重くない。
何度も言うようだけれど、今まで食べたマフィンの中で、
しまさんが作るマフィンが一番好きなのだ。

ぼんは、しまさんの豆乳スコーンがとにかく好きだから、
彼に、マフィンを全部奪われることは、今の所はない。
けれど、安心なんてしていられない。
食べる事が大好きな彼の好みが、いつ変わるやしないから。
大人げない母は、今、それを密かに心配している。
くらし | - | - | 

杢キリン讃歌8


今日も美味しい香りが店内を駆け巡っていた。
お店の奥からは、美味しいを支度する心地よい音が聞こえてきて、
テーブルへそれが運ばれてくる事を想像すると、楽しみで仕方なくなる。
トレーに並べられたそれは、ひとつひとつが丁寧で、
その美味しさと味わい深さに、心待ちにしていたことを納得する。
ここは、何て美味しいが溢れているんだろう。
変わることなく、それは、溢れている。
ありがとうを何度も言いたくなる、そんな場所。

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杢キリン | - | - | 

時代の反逆児


我が家の「時代の反逆児」は、もうすぐ幼稚園へ通い始める。
一年前から通い出したスイミングも、ベビークラスからキッズクラスへと上がり、
ママから離れたくないと泣きながらも、自分より大きな子供たちに交じりながら、
頑張ってみんなと泳いでいる。

さあ、これからいよいよ彼にとって、新しい時代が始まる。
勿論、喜びばかりではない。
覚悟だって、ちゃんとしている。
何と言っても、彼は、時代の反逆児なのだから。
春からの新生活だって、一波乱二波乱あるに違いない。
それでも、どこか清々しい。
ぼんが、次の時代、次のステップへと歩み出すと言う事が清々しい。
季節が変わる速度で、彼は、行ったり来たりしながら、成長してゆく。
暖かくなったり、また寒くなったりして。
まるで、花見月の頃のように。


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言葉に乗せて


中々言葉を話さなかったぼんが、
近頃ぐんと自分の気持ちを言葉で表すようになってきた。
その時は、ある日突然やって来たのだ。
会話をするって、こんなにも楽しいものなんだーと、私の方が叫びたくなる程。
言葉が増えたからと言って、癇癪が減ったようには、今の所みえない。
けれど違う、やはり違う。
私は、彼と言葉を交わしているんだ。
何気ない光景を2人で目にして、それを言葉に乗せて共有できるんだ。
何てわくわくするんだろう。
何て世界が変わるんだろう。
ぼんもそう思っているのかな?
彼も世界が変わって見えているのかな?
沢山話そう、もっと話そう。
共有出来る、今この時を愛しんで。

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