日々を綴る

      2005.6.水無月より

楽園


楽園から帰って来た家族に、南の島のお土産を貰う。
今、一番飛んで行きたいところ。
今だけじゃなく、いつでもか。
主人と私の会話には、この楽園の話しが良く出てくる。
馬鹿げているかも知れないけれど、話しをするだけでも、ワクワクするのだ。
そんな私たちの傍らで浮かない顔をする人がひとり。
「ちゃーくん、ハワイいや。お家がいい。エーンエーンする。」だって。
JALの惨事のトラウマか。
はたまた、遠出への拒否反応か。
けれど、安心して良いよ。
そう中々行けない楽園なのだから。

そんなぼんは、今、お家がブームなのだ。
どこへ行くにも、お家が良いとだだをこねて、嫌がる。
出先でも、直ぐお家を思い出して、泣いたりするものだから、大変だ。
春からの幼稚園を察してか、いつでも「ママも一緒?」と確認をしてくる。
何とも切ないけれど、これも次のステップへと踏み出す成長の過程なのかな。
今は、出来る限り、不安な気持ちが大きくならないよう、
本人にちゃんと一日の流れを説明しようと心がけている。
大人は、こうなるだろうと予測出来ても、子供にとっては、どうなるんだろう?
と不安になることも、あるだろうし。
面倒だなと思うけれど、そこは、大事な事だと自分に言い聞かせて。

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クリスマスデート


月ちゃん家族とクリスマスにデート。
何日も前から「月ちゃんと森の公園で遊ぶ。」と楽しみにしていたぼん。
普段からシャイだから、久しぶりの再会に照れちゃうかな?と思いきや、
もう意気揚々と公園の到るところを紹介しようとしている。
張り切り過ぎて、坂道で大転倒したりと、もう、慌てすぎ、慌てすぎ。
でも、本当に楽しみにしていたみたいで、良い表情をして走り回っている姿に、
私まで嬉しい気持ちになる。
公園の後は、我が家に来て貰ったのだけれど、
そこでも、2人は、なんとも絶妙な距離感で遊んでいる。
お互いに好きな距離感を知っているかのよう。
物腰も似ているから、きっと好きな距離感も似ているのかも知れない。
2人のリズムは、ほわわんと言う音色が、似合っている。
なんともほっとする光景なのだ。
母達もゆっくり話しが出来て、本当に素敵なクリスマスを過ごす事ができた。
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クリスマス会


ぼんは、クリスマス会と聞くと、
「ちゃーくん、イヤ。お家が良い。」と、嫌がるようになってしまった。
と言うのも、このひと月、何かとクリスマス会と名の付く行事が続いて、
そこに参加する度、個性豊かなサンタクロースが登場すると、
彼は、いつも泣いて私にしがみついていたのだ。
クリスマスの夜に、お家に来ると言うフレーズも、益々彼に恐怖心を与えている様子。
「ちゃーくん。タンタさんイヤ。お家来るのイヤ。」と、
サンタさんの話しをするだけで泣いている。
困ったものだ。
何とか「サンタさんは、ちゃーくんがねんねしている間にやって来るから、
パパとママが変わりにお話しておくね。」と言って、納得して貰った。

そんな彼が、唯一心を許した実家でのクリスマス会。
大好きなくんくんとはぁちゃんも来て、じいじサンタの登場に大喜び。
大きなケーキを目の前にして、ローソクを吹き消す係りに任命され、
嬉しそうに吹き消していた。
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今を生きる


時々、無性に奈良へ行きたくなる。
その時々は、かなり間隔の空いた、時々なのだ。
そして、この日もそうだった。
ドライブがてら、秋篠の森へ向かう。
どんな展示をしているのか、常設なのか、
今、どうなっているのかすら知らず、立ち寄ってみた。
ぼんと主人は、車の中で待っていると言っている。
外は、寒いし、お店の中は、ぼんが手に取って見るには、高価な物、
壊れ易い物が多すぎるからだ。
少しだけ後ろめたい気持ちで、ひとり扉を開ける。
作品を見ているようで、見ていない。
心がわくわくしているようで、わくわくしない。
待たせている気持ちの方が大きくて、
心に何かを生み出す余裕なんて持てなかった。
これが本音。
でも、なんだかそれは、残念でなくて、
当たり前と言うか、そんなものだろうと思ったのだ。
だから、ぼんと主人が待つ車へ向かう時、少しほっとした気持ちになっていた。
私は、今を生きている。
毎日、ぶーぶー文句を言っていても、やっぱり今を楽しんでいる。
大袈裟だけど、そんな風に思えた出来事だった。
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冬至


これが、本当の夕日。
思っていたより、力強くて、
思っていたより、寂しくなかった。
人は、知らず知らずのうちに、感じた思いを記憶に変えてしまう。

急に思い立って、母から少し前に貰った小さな柚子をお風呂に浮かべた。
ぼんは、ボールボールと言って、柚子を天井に放り投げては、きゃっきゃとはしゃいでいる。
何度注意しても、止めようとしない。
宙を舞った柚子が、どぼーんと、湯船に着水してゆく。
その音に、益々はしゃぐ彼。
もう、放っておく事にした。

ぼんが眠りに着いてから、夜のニュースを観ていたら、
今日は、冬至なんだと初めて気付く。
何も知らずに、柚子風呂に入っていた。
何だか少し、この偶然が嬉しい。


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カレーランチ


子供達が公園でひと遊びした後、
この日は、みんなでお昼を食べに行く事にした。
家の近くにあるカレー屋さん。
本格的なカレー屋さんで、子供には、合わないかと敬遠していたら、
お子さまセットのカレーが辛くないと聞いて、行ってみる事に。
ぼんは、カレーよりライスに夢中。
焼き立て熱々のナンを勧めてみても、「ちゃーくん、イヤ。」と全く口にしないし。
中々、手ごわい彼の食生活。

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翌日


杢キリンへ行った翌日は、特別な朝が始まる。
この日ばかりは、本当に自分の好きなモノだけをテーブルに並べたくなる。
普段なら、ぼんの食べ残したパンをかじったり、片付けをしながらの適当な朝だけれど。
しまさんのマフィンが大好きで、一口食べた瞬間から、
「やっぱりおいしい。やっぱりこれやね。」と主人に言いたくなる。
分かっている事なのに、あえて言いたくなる位のおいしさなのだ。
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パレード


ぽか〜んとするかと思ったら、案外、釘付けになって、楽しんでいた。
左手には、エルモのペンライトを持って、
右手は、キャストにバイバイを。
両手を使って、パレードを応援。
時折、体を揺らしたりもして、私は、パレードとぼん、その2つのショーに魅了された。

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ドーナツ


ロゴがかっこいいとずっと眺めていたくなる。
久しぶりに街に出て、列に並んで買って来た。
クリスマス前のデパートが、余りにもキラキラしていて、
日常と別世界のその光景に、どぎまぎしてしまった。
ドキドキすれば良いのだけど、どぎまぎなのだ。
そして、主人にメールする。
「もう、疲れたので、休憩してます。迎えに来てくれて大丈夫。」
時間潰しに別行動していたの主人とぼんに合流。
街に出て、用事を済ます事ですら、くたびれるようになっている自分に気が付く。
日常は、どんどん今の暮らしに添って変化する。
変化と言うよりも、順応するに近いのかも知れない。
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冬の準備


ぼんに起こされ、リビングに向かう。
「ママ、見て見て。」と壁を指差している。
彼が、指さす方を見ると、数日前に飾った雪ダルマが、朝の光に照らされ、
何とも愉快に連なっていた。

今年もこの季節がやって来た。
冬の準備を始める頃。
ぼんとクリスマスツリーを出して、飾りつけもした。
ツリーの登場に、ぼんも大喜び。
オーナメントのボールを外しては、床に転がし、猫の物まねをしてみせたり、
枝には、キッチンから持ち出してきた輪ゴムやら、色んな物がぶら下がっている。
この間なんて、主人が眼鏡がないと探していたら、何とツリーにかけてあった。
勿論、犯人は、彼しかいない。
驚く私たちを見て、ぴょんぴょん飛び跳ね喜んでいた。


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